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新幹線で日帰りふたり旅

先日、遠方で祖父(娘から見るとひいおばあちゃん)のお葬式があり、私と娘のふたりで出かけることにしました。もともとは私ひとりで行くつもりでしたが娘が「行きたい」と言ったので、一緒に行くことにしました。

片道4時間、日帰りで往復8時間の移動。しかも朝は4時台に起きないと間に合わない。行きたいとは言ってるけど、朝になって気が変わるんじゃないか、やっぱり行きたくないと言い出すんじゃないか。そんな不安が頭をよぎりました。でも、行きたいと言ってくれたことは素直にうれしかったし、「もしかしたらいい経験になるかもしれない」と思って、準備をすることにしました。

前日のうちに新幹線の指定席を予約し、ICカードでそのまま乗れるように準備だけはしておきました。とりあえず、スムーズに出発できるようにだけしておこう、と。

当日の朝。まだ真っ暗な中、娘を起こすと、思いのほかすっと目を覚ましてくれました。眠そうな表情ではありましたが、静かに身支度を整え、一緒に家を出発。家族はまだ寝ていて、家の中も、外の街も、しんと静まり返っていました。

地元の駅に着くと、コンビニはまだ開いておらず、朝食は買えないまま始発の電車に。車内はほとんど無人で、明るい蛍光灯と車窓からの真っ暗な景色だけが流れていくような、不思議な時間でした。

新幹線の駅に到着して、ようやく開いていた売店でパンを購入。娘はチョコレートのパンを選び、私はコーヒーと軽食を。新幹線の車内は、まばらに人が乗っていて程よい静けさ。窓側の席に座って、ふたりで朝食をとりました。

朝焼けに染まるビルの谷間、線路沿いの川や田んぼ、遠くに見える山並み。新幹線の車窓から見る朝の景色は、いつもとまったく違うものでした。

娘は無言で外を眺めていましたが、その目はしっかりと世界を見ていたように思います。

途中、乗り継ぎの関係で少し急ぐ場面もありましたが、娘は文句も言わず、小さなリュックを背負って黙々と歩いていました。その後ろ姿を見ながら、なんだか胸が熱くなりました。

普段、学校には行っていない娘にとって、こうした外の世界に出て、自分の力で動く経験はとても貴重です。早起きして、初めての景色を見て、知らない場所に行って、たくさんの“やってみた”を重ねた1日。娘の中に「できた」がまた一つ増えた気がします。

次にいつ、また娘とふたり旅ができるか、わかりません。こういうタイミングは、そう何度もあるものじゃないと思います。だからこそ、今回の旅は私にとってもめちゃくちゃいい思い出になりました。たぶん一生忘れないと思います。娘にとっても、いつか振り返ったときに「大切な1日」と思えるような記憶に残ってくれたらいいな、と思います。

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この記事を書いた人

博士号を持つ元理系研究者で、現在は会社員。研究者時代にC++などのプログラミングを少しかじっていたこともあり、娘と一緒にプログラミングを学ぶことにしました。また、マネーリテラシーを高めるために、お金や株、投資について日々勉強中。学校では教えてもらえない大切なことがたくさんあると気がつき、「生き抜くスキル」を娘と一緒に身につけていきたいと思っています。

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