先日、イギリス人の知り合いと話す機会があり、ふと「うちの娘、学校行けないんだ〜」みたいな話をしました。すると、そのイギリス人が「そうなんだ…イギリスでもコロナ以降、そういう子ども増えてるよ」って教えてくれました。
「えっ、そうなんだ?!」と驚いたら、「うん、ロックダウンの影響でね…」と少し話してくれました。で、「学校に行かない子はどうしてるの?」と聞いてみると、「フリースクールとかに行ったりしてるんじゃないかな?」と、ざっくりした答えでした。
その人はイギリスの不登校事情に格別に詳しいわけではないと思いますが、少なくとも「特別なこと」という感じではなさそうでした。日本だと「不登校」という言葉が重く受け止められるけど、イギリスでは「まあ、そういう子もいるよね」くらいの感覚なのかもしれません。
仕事の関係者ということもあり、それ以上はあまり詳しくは聞けなかったのですが、気になったので、日本語で読める記事も調べてみました。聞いた話と照らし合わせてもだいたい合ってる感じでしたので、ちょっとまとめてみます。
学校に“行かずに”学ぶ選択。英国で増加する「ホームスクーリング」のいま:この英国在住のアレン琴子さんのコラム記事によると、イギリスでは2023年に12万5,000~18万人の子どもがホームスクーリングを受けていたと推定されているそうです(参照:Teachers to your home – Facts about homeschooling in the UK. A guide for parents / How much does homeschooling cost?)。イギリスでは5歳から16歳まで義務教育期間で、その年代の人口は大雑把に800万人ほどのよう(例えば「諸外国の教育統計」令和5(2023)年版)なので、ホームスクーリングをしているのは1.5%くらいのよう
ただ、イギリスではホームスクーリングは法的にも認められた教育形態のようです。日本のように「学校に行けない」不登校もいるとは思いますが、既存の教育システムへの異論や子どもの個性と自主性を育みたいという親の意向で積極的にホームスクーリングをしているケースもあるようです。それらがどのくらいの割合なのかはわかりません。
まとめ
イギリスにはホームスクーリングが法的に認められた選択肢の一つとしてある、というのは良いなと思いました。でも、お金もかかるし親の負担や経済格差の問題もあって、実際には誰でも簡単にできるとは限らなそうです。
ただ、日本だと、どうしても「不登校=良くないこと、なんとかしなきゃ」という雰囲気が強いですが、イギリスでは「学校に行かない選択肢もあるよ」「そういう子もいるよね」「別の道もあるよ」という受け止め方をしているように感じた。
日本でも、少しずつ「学校だけがすべてじゃない」という考えが広がってきているように感じます。まだ選択肢は少ないかもしれないけど、これからもっと多様な学び方が認められる社会になっていくはず! そう考えると、不登校も「特別なこと」じゃなくなる日が来るかもしれない。うちも、うちのペースでやっていこう!
