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お金の大切な教訓は全部クレーンゲームに詰まってる!?

我が家の子供たちはクレーンゲームが大好きです。絶妙な位置に置かれた景品、たまにゲットできたときの達成感。ざわざわした教室が嫌という不登校の娘もゲームセンターは大好き。夢中になって何度も挑戦し、その結果、驚くほどのお金を使ってしまうこともあります。「えっ、もうそんなに使ったの?」と驚くこともしばしば。親としては「そんな無駄遣いをするなー」と言いたくなります。

目次

クレーンゲームはギャンブル?

クレーンゲームの本質はギャンブルだと思います。運の要素が強く、投資金額が回収できることは稀。そもそも必ず店側が儲かるように設計されていて、取れる確率なんて店側の調整次第。クレーンゲームの場合、取れる確率がわからないですし、そもそも必ずしも取れるとは限らないのも厄介です。

例えば、宝くじの還元率は約50%以下で「愚か者に課せられた税金」とも言われるほど割に合いません。しかし、クレーンゲームはそれよりもタチが悪いかもしれません。「自分だけは取れるかも」と思うのは認知バイアスによる錯覚。また、「もう何百円もつぎ込んだから、ここでやめると損」という心理(サンクコストの罠)にはまると、抜け出すのが難しくなります。

「やめたほうがいいよ」と言いたい。でも、子供がやっぱり無駄遣いだったな……」と自分で気づくことが、長い目で見れば一番の学びになるはず。そう思ってはいても、取れなくてガッカリした顔を見ると、つい「だから言ったじゃん」と口を出したくなります。親の方も訓練が必要だと感じます。

そこで、我が家ではクレーンゲームを通してお金の使い方を学ぶために、いくつかのルールを決めました。

我が家のルールとお金の大切な教訓

  1. 最初に金額か時間を決める → 当たり前ですが、お金は有限なので使ったら減る。
    • 事前に1000円までと決めたらそれを絶対に超えないよう見守ります。「あとちょっと…」という心理に負けない癖をつけることが大切です。
  2. コスパを考える→ コスパが良い選択をできるように。
    • コスパの概念はとても大切です。景品よりもゲームそのものが楽しいことはわかるのですが、そのお金で別のものを買う選択肢もあることを考えることが大切です。
  3. 1回ごとに作戦会議する → 感情に流されないで冷静な判断力と分析力を身につける。
    • アームの力や景品の位置などしっかり慎重に分析して、「絶対取れない」、「無理ゲー」と判断したら損切りする勇気を持つことも必要です。
  4. 取れたらそこで終わり→ 「勝ち逃げする勇気」を持ち、欲張りすぎない。
    • ギャンブルでも、勝ったところでやめればいいのに続けてしまって損する人が多いそうです。その場では続けたくなる気持ちはわかりますが、取れたところで終わりにした方が後で考えるとハッピーなことが多いです。
  5. 親が巻き込まれない → 親もサンクコストの罠に気をつける。
    • 「あともう少しで取れそう」という時に予算が尽きることがあります。そういう時は「じゃあ、あと五百円あげるからやってみれば?」と言いたくなりますが、でも、それこそ親自身がサンクコストの罠にはまっている証拠。グッとその気持ちを我慢します。

クレーンゲームはお金の教科書?

こうして考えてみると、クレーンゲームにはお金の大切な教訓がすべて詰まっているのではないかと思えてきました。

  • お金(資産)には限りがある
  • コスパを考えることが大切
  • 感情に流されず冷静に判断する力
  • 損切りの大切さ
  • 欲張らずに勝ち逃げする勇気
  • サンクコストの罠に気をつける

正直、クレーンゲームはなんてやらせたくない。だって無駄だから……でも、大人になるとギャンブル依存やソシャゲ課金など、さまざまな誘惑があります。子供のうちに、これらを実体験を通して学べるなら、ルールの範囲内で、たまに遊ばせる分にはむしろ貴重な教材なのかもしれません。

見守る側としては歯がゆいですが、今は「経験」を積む時期。時には失敗しながら、自分で気づくことで、お金との付き合い方がわかるはず。それを信じて見守るしかないのかもしれません。

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この記事を書いた人

博士号を持つ元理系研究者で、現在は会社員。研究者時代にC++などのプログラミングを少しかじっていたこともあり、娘と一緒にプログラミングを学ぶことにしました。また、マネーリテラシーを高めるために、お金や株、投資について日々勉強中。学校では教えてもらえない大切なことがたくさんあると気がつき、「生き抜くスキル」を娘と一緒に身につけていきたいと思っています。

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