「お姉ちゃんだけ学校に行かなくてずるい!」
弟が時折こう言います。弟は小学校に通っていますが、ときどき行き渋ることもあります。そういう時は無理をせずに休ませることもあります。弟の中には「お姉ちゃんだけずるい」という気持ちがくすぶっているようです。
この問題、おそらく兄弟姉妹の一人が不登校という家庭では“あるある”ではないでしょうか。親としても、「そりゃそうだよな」と思います。実際に弟に対して「お姉ちゃんだって好きで休んでいるわけじゃないんだよ」とか、「お姉ちゃんは家で勉強してるんだよ(実際はほとんどしていませんが…)」と説明するのですが、そういうことでは納得はしてくれません。
兄弟の不公平感をどうするか?
この問題に対して、我が家で一番大切にしている対応は「弟に特別なことをしてあげる」ことです。
弟は極度のマザコンなので、
- ママと二人きりの時間を作る
- ママから弟に秘密のご褒美をあげる
- ママが「弟は特別なんだよ」としっかり伝える
といったことを意識的に行っています。結局、弟にとって本質的な問題は「お姉ちゃんが学校に行っていないこと」そのものではなく、「お姉ちゃんだけ特別扱いされている」と感じることなのだと思います。弟の気持ちにも寄り添いながら、バランスを取ることが大切だと感じています。
多くの家庭でも直面する問題
文部科学省委託事業「不登校の要因分析に関する調査研究報告書」によると、教師と保護者の3〜4割が「きょうだいの不登校」を不登校の背景要因として挙げています。(ちなみに、この報告書はとても興味深くいずれ解説記事を書いてみたいのですが、伝える自信がまだないのでもう少し内容をしっかり理解してから挑戦したいです。)
「(兄弟姉妹)だけ、学校休んでずるい」問題は、多くの家庭で直面する問題なのだと感じます。親としても対応に悩みますが、我が家では弟にママとの時間を作ったり、秘密のご褒美をあげたり、「特別感」と感じてもらえるようバランスを取るようにしています。
ただ、これは当たり前のことで、実際に兄弟は全員それぞれ違う個性を持つ「特別」な存在なのです!不登校のおかげで、改めて大切なことに気付かされました。