父が手術を受けることになりました。がんのステージ3と診断され、あれよあれよという間に手術の日程が決まりました。
幸いなことに、手術自体の難易度はそれほど高いものではないらしいのですが、それでもやはり動揺しました。
もちろん、親がずっと元気でいられるわけじゃないことは、頭ではわかっていましたが、「親の死」ということを、はじめて現実的に考えてしまいました。
子どもたちには、深刻な話は伝えていません。
子供達は病院の面会にもいけないので、代わりにビデオメッセージを送りました。
動画を撮られるのが苦手な娘が言ったのは一言
「じいじ、また遊ぼうね」
それを聞いて、親が元気なうちにもっと思い出を作っておかないと、ということを強く意識しました。
考えてみれば、子どもたちだって、いつまでも小学生じゃないし。一緒にどこか行ったり、写真撮ったりできるのって、思ってるよりずっと短いかもしれません。
父の手術が終わって、元気になって、気持ちも落ち着いたら、3世代で、どこか一緒に出かけたいなと思いました。
できれば少し遠出して、あとから振り返って「行ってよかったね」って言えるような、一生の思い出になる場所に行っておきたい。
正直、お金は大変なことになりそうです。宿代、交通費、人数分のごはん代…考えるとちょっとクラクラしますが…
でも、お金はあとでもなんとかなるけど、思い出は「今」じゃないと残せない。
父の手術をきっかけに、そんなことを、改めて思いました。