最近、娘がマイクラのRPGサーバーにハマっています。
RGPサーバー内ではストーリーを進めたりダンジョンを攻略したりする中で、他のプレイヤーと一緒に行動することが必要な場面も多く、ゲーム内のチャットで自然と会話が生まれているようです。どうやらリアルの知り合いではない人と一緒にプレイしているようで、名前も顔も知らない相手と、ゲーム内チャットでやり取りをしているとのこと。
そもそも最初は「RPGサーバーってなに?」という状態で、知らない誰かと協力して冒険するという遊び方があるとは思ってもいませんでした。
RPGサーバーとは
マイクラでオンラインプレイをするには大きく分けて「特集サーバー」と「外部サーバー」の2種類があります。
特集サーバーは、マイクラのメニュー画面に最初から表示されていて、ワンクリックで入れる公式おすすめのサーバー。娘たちも以前は特集サーバーでよく遊んでいました。
一方で、娘が最近遊んでいるのは外部サーバーと呼ばれるもので、自分でサーバーのアドレスを入力して参加するスタイル。より自由でRPGや脱出ゲームなどが本格的に作り込まれている反面、誰がいるかわからないという面もあります。
娘がやっているのは、外部サーバーの「RPGサーバー」の中の一つ。RPG風に作り込まれた世界が広がっていて、プレイヤーが職業を選んだり、スキルを使って戦ったり、オンライン上の仲間と協力して強いボスを倒したり、いろいろな冒険ができるようです。
ネット上のつながりに潜むリスクと、希望
やはり、親として気になるのは、「誰とチャットしているのか分からない」ということ。相手が大人か子どもかも分からない。でも、丁寧な言葉遣いで話している様子だし、個人情報がわかることは言わないように言ってあります。
心配な点はありますがそれと同時に、不登校で家にこもりがちな娘が、誰かと仲良くゲームの中で協力し合っているということは、学校では得られなかった“つながり”のかたちかもしれないな、とも思います。
さらに最近では、チャットの打ち方もいつの間にかスピードアップしていて驚かされます。ローマ字の書き方なんて、学校ではちゃんと習っていないはずなのに、気づけば自然とできるようになっている。
「好き」と「必要」が重なったときの吸収力って、本当にすごいものだなと感じます。
Discordというツールの存在を知る
そんな中、「Discord(ディスコード)」という言葉をよく見かけるようになりました。どうやら、ゲーム運営に特化したツールで、オンラインゲーム界隈ではよく使われるチャットアプリのようです。
一度、娘がどうしても困ったことがあり運営に聞きたいことがあるというので、私が代わりにDiscordに登録して連絡を取りました。
最初はよく分からなかったですが、使ってみると「なるほど、こうやって情報が回ってるのか」と納得。アップデート情報やイベント情報などもここで確認できるようです。
全く知らなかった世界だけれど、だからこそ一度触れてみてよかったと感じています。子どもに見せる見せないの判断も、親が一度体験しておくことで、判断しやすくなるものだなと思いました。
親も一緒にのぞいてみる
ネットの世界は、親の目が届きにくい場所です。子どもがゲームを通じて知らない人とつながるようなことを「完全に禁止」するのは現実的ではないこともあります。
だから我が家では、
- 名前や年齢、住んでいる場所などの個人情報は絶対に書かない
- 不快なやりとりがあればすぐ抜けるか、親に相談すること
- Discordは閲覧のみ。(どうしても発信する場合は親がする)
というルールを決めました。
「今誰と遊んでるの?」「どんな話してるの?」 そんな会話を通じて、安心と好奇心のバランスを取るようにしています。
不登校だからこそ広がる“つながり”の形
ゲームの中で誰かと協力し合う体験、知らない相手とも自然にコミュニケーションを取る力、そして自分から必要な情報を探し出していく姿。学校に行かなくても、人と関わるチャンスって意外とあるし、子どもは自分でちゃんと考えて、工夫してるんだなって驚かされます。
それは、教室の外で育まれる「生きる力」そのものだと感じています。
親としては、無理に管理するのではなく、時には同じ窓からのぞいてみる、そんな距離感もありなのかなと思っています。