「新しいゲーム欲しいんだけど…」
子どもにそう言われるたび悩みます。簡単に買い与えていいのかな? ちょっと贅沢すぎるのでは?
Switchのゲームは高価なものが多いですが、長く遊べるものも多く、コスパで考えると決してムダとは限りません。
とはいえ、遊びすぎや依存も心配。親として、どこまで許していいのかは悩みどころです。
ということで、「コスパ」と「思い出」という2つの視点から、小学生の子どもとゲームの“ちょうどいい距離感”について考えてみます。
ゲームのコスパってどうなの?
Switchのゲームは1本5,000〜7,000円ほどします。でも、実はほかの趣味と比べてもかなりコスパはいいです。
たとえば1本6000円のゲームを買ったときのコスパは次のようになります。
プレイ時間 | 1時間あたりのコスト(円) | 私個人の目安 |
---|---|---|
10時間 | 600円 | 少し遊んで終了 |
30時間 | 200円 | 買ってよかったと思えるライン |
60時間 | 100円 | 値段以上の価値 |
100時間 | 60円 | 神ゲー認定 |
スイッチ本体の値段まで含めて考えると、たとえばスイッチ本体とNintendo Switch Onlineの費用を合計で約40,000円として、3本のゲーム(6000 x 3 = 18000)を合計で600時間(大雑把に1年間、1日1.5~2時間あそぶ)とすると1時間あたりのコスパは97円となります。
これを他の趣味と比べると
趣味・娯楽 | 1時間あたりの目安コスト | |
---|---|---|
Switchのゲーム | 97円 | 長く遊べばもっと下がる |
動画サブスク | 約20円 | 月1000円(年間12000円)でスイッチと同じく年間600時間を仮定 |
映画館で映画 | 約500円 | 1回2時間で1000円(子供料金)。親の同伴、ドリンク&ポップコーンなどでもっと高くなる。 |
カラオケ | 300〜600円 | 食事やドリンクなどつけるともっと高い。 |
テーマパーク | 約1000円 | 丸1日遊んで1万円以上かかる |
習い事(英語、水泳、ピアノなど) | 1,000〜3,000円 | 習い事によるが、先生の人件費がある分高め。 |
YouTube・無料スマホアプリ | 0円 | ただし広告と誘惑の嵐 |
公園遊び | 0円 | 雨天・猛暑・寒さには弱い |
スイッチのゲームは動画サブスクや映画、カラオケやテーマパークと比べても、長く深く遊べる分、費用対効果は高いといえます。でももちろん、コスパがいい=たくさん与えてOKという話ではありません。
本質的に大事なのは、「どんな体験ができたか」です。
ゲームは「思い出」になる?
Switchはコスパの観点から良いのは確かですが、でも本当に大切なのは、はどれだけ遊んだかよりも、どんなふうに心が動いたかだと思います。
Switchのソフトが何本あっても何時間遊んでも、それがただの暇つぶしならたぶん心には残りません。
大切なのは、誰とどう遊んだか、「今しかできない」体験か、というところだと思います。
誰と、どう遊んだか
ただ一人で黙々とやるよりも、親子で協力したり、友達と盛り上がったりしたゲームは、きっと記憶に残ります。
- あつ森で、遠くに住む親戚とオンラインで遊んだ時間
- 兄弟でケンカしながらも、協力してボスを倒したこと
- 自分が作ったマイクラの建築を、親に「すごいじゃん」とほめられたこと
- ゲームを通じて友達と仲良くなったこと
こういう経験は、心に残る出来事になると思います。
「今しかできない」体験か?
小学生のうちに夢中になって遊んだゲームは何十年後も思い出せる“思い出貯金”になります。(私の場合は『ドラクエIII』とか、ずっと記憶に残ってます)
純粋な気持ちでゲームの世界に没頭できるのは今のうちだけかもしれません。そう考えると今のタイミングを逃すのはもったいない。
正直、私はマイクラを見ているだけでも酔ってしまうタイプで(笑)、子供と同じようには楽しめません。でも、それでも「見てて!」と子どもが見せてくれる世界には、今しかない感情が詰まっていて、たぶん、同じ感動は数年後にはもう味わえないんだろうなと思います。
子どもにとって、そして親にとっても、一緒にゲームの世界を楽しんだ時間は、後々ふと思い出して笑えるような、人生の一部になると思います。
バランスも忘れずに
いくらSwitchのゲームがコスパのいい楽しみでも、それだけを与えておけばいいというものではありません。外遊びや体を動かす時間も必要です。自然や人とのリアルなふれあいも、子どもの感性を育てます。ゲームばかりになると、他の体験が薄れてしまう危険もあります。
ゲーム“も”人生の一部として、バランスよく楽しむことが大切です。
まとめ
ゲームも、外遊びも、家族の会話も、ぜんぶ子ども時代の大事な一部。だからこそ、Switchを上手に取り入れて、子どもと一緒に「今しかできない体験」を残していけたらいいなと思います。Switchのゲームは、ただの簡単な遊び道具にもなるし、 心に残る思い出にもなります。
「たくさん買い与えるのはよくない」「遊びすぎるからやめさせる」と考える前に、 そのゲームで「何を感じて」「誰とどんな時間を過ごしたのか」を 一緒に振り返ることが大事なことなのかもしれません。