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人混みが苦手な娘、立食パーティーが苦手な私

──小さな苦手から見えてきた、親子の共通点

うちの娘はHSC気質で、人混みがとても苦手です。特に人から注目されることを嫌がります。

でも、そういえば私も昔から人から注目されるのは苦手です。仕事のプレゼンとか、何度もやっているのですがいまだに緊張します。

「注目される」というのは、広い意味で“役割”が求められるということ。 それは、「ちゃんと話すこと」「空気を読んで動くこと」「ふさわしい反応を返すこと」… そんなふうに、何か“正解らしきもの”を期待される感じがして、私はどうしても肩に力が入ってしまいます。

そういう意味で私が特に苦手なのが、立食パーティーです。

立食パーティーと言っても社交界の豪華な晩餐会とかそういうのではなくて、ビジネス上の歓迎会や親睦会、同窓会や結婚式の二次会などです。ビュッフェ形式で、料理を取って、いろんな人と話して親睦を深めましょうっていう、あの感じ。「人とどうにか関わらなきゃいけない空気」がしんどいです。どうやって話しかけたらいいかもわからないし、話しかけられても盛り上がる話題が思いつかないんですよね。かと言って、会場の端っこにずっと立ってるのも気まずくて落ち着かない。

「だれかに話しかけなきゃ」、「話題が途切れないようにしなきゃ」と、誰にそうしろと言われたわけではないのに、勝手に感じてしまう”気まずさ”や”役割意識”。そういう空気の中にいると疲れてしまいます。

娘も学校や人の中で「ちゃんとしなきゃ」「普通にしなきゃ」と誰に言われたでもないプレッシャーを抱えているように思います。

私なりの立食パーティーサバイバル術

そんな私にも、いくつかの「こつ」があります。

まず、飲み物と小皿で両手をふさいでおくことです。そうすると、なんとなく「何かしてる感」が出て、精神的にちょっと安定します。立ってるだけよりは、手持ち無沙汰にならないだけで全然ちがいます。

それから、会場に入ったら早めに「まとめ役タイプ」の人に近づくこと。リアクションがちょっと大きめで、にこやかに話を回してるような人。そういう人の近くにいると、人が集まってきて自然と会話に入れることが多いんです。ビュッフェ形式なら、「美味しそうですね〜」とか「迷いますね〜」って軽く話しかけてみたりします。かなり勇気を振り絞っての軽い一言ですが、それだけでも、会話のきっかけになったりします。

娘のぬいぐるみは、私の小皿

そうやって“居場所”を作って、なんとかやりすごしている私。そんな自分を思い返して、ふと考えました。

娘がぬいぐるみを手放せないのって、立食パーティーのときの私にとっての「飲み物と小皿」みたいなものなのか、と。娘にとっての“安心グッズ”。その存在があるから、なんとか人の中にいられる、そんな感覚なのだろうなと。

娘にとって外の世界は、どうしても気を張る場面が多くて、緊張もするし、知らない人の中にいるだけでどっと疲れることもある。でも、そういう時に自分なりの安心材料を持っていれば、少しだけ前に進める。

外の世界とつながること

勉強をするだけなら家でも十分にできます。
でも、同年代との関わりや、ちょっとした雑談、思いがけない出会い─そういうのは、やっぱり外に出てみないと得られないものです。

私自身、立食パーティーの前は「行きたくないな…」「誰とも話せなかったらどうしよう」と思うことばかりです。でも、不安を抱えながらも勇気を出して一歩踏み出してみると、意外といい出会いや、つながりが生まれることも多いです。

もちろん、「特に何も得られなかったな…」という事も多くあります。でも、そこに行ってみなければわからなかったこともたくさんあると思います。

娘が外に出ることは、きっと勇気がいることです。私の立食パーティー以上に重いのかもしれません。でもそのとき、ぬいぐるみでも、小さな安心でも手にしていれば前に進めるかもしれません。

どうやって人と「関わるか/関わらずにすませるか」、そういう人との距離感の技術。私に“サバイバル術”があるように、娘もきっと、自分なりの方法を見つけていけると思います。娘はまだその途中。それは時間がかかってもいいし、形がちょっと変わっててもいい。私は、無理に引っ張らずに、でもちゃんとそばで支えたい。

そしていつか娘が、

「こわかったけど、行ってみてよかった」

そんなふうに感じられる経験を、少しずつ積み重ねていけたら──そう願っています。

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この記事を書いた人

博士号を持つ元理系研究者で、現在は会社員。研究者時代にC++などのプログラミングを少しかじっていたこともあり、娘と一緒にプログラミングを学ぶことにしました。また、マネーリテラシーを高めるために、お金や株、投資について日々勉強中。学校では教えてもらえない大切なことがたくさんあると気がつき、「生き抜くスキル」を娘と一緒に身につけていきたいと思っています。

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