我が家では、子供に使わなくなった古いiPhoneをWi-Fi専用で渡しています。電話回線は契約していないので、通話やSMSはできませんが、ネットやアプリは使える状態です。
HSC気質の娘にとっては安心できる環境がとても大切です。学校に行っていないので、どうしてもスマホやタブレットを使う機会があるのですが、特に娘は、刺激の強いコンテンツや突然出てくる不快な広告に敏感に反応することもあります。
そこで、できるだけ安心してデジタル環境に触れられるように、いくつか設定を施しました。今回は、そのまとめです!
子供用のApple IDを作る
まず、子供専用のApple IDを作成しました。13歳未満の子供は通常のApple IDを作れませんが、「ファミリー共有」を使えば親が管理する形で作成できます。
子供用Apple IDを作ると…
- アプリのインストールや課金は親の承認が必要になる
- 利用時間の制限ができる
- 成人向けコンテンツの制限ができる
- iPhoneを探す機能で、デバイスの場所を確認できる
Appleの公式サイトに詳しい手順があるので、それを参考にしました! (お子様のApple Accountを作成する方法)
ペアレンタルコントロールの設定
「スクリーンタイム」を使って、以下の設定をしました。
アプリの年齢レーティング&成人向けWebサイトの制限
- 「設定」→「ファミリー」→「〇〇(子どもの名前)」のApple Accountを選択
- 「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」
- コンテンツとプライバシーの制限をON
- 「App Store、メディア、Web、およびゲーム」をタップ
- アプリを12+に設定
- Webコンテンツ→成人向けWebサイトを制限
勝手にアプリのダウンロードや課金ができないように設定
- 「設定」→「ファミリー」→「〇〇(子どもの名前)」のApple Accountを選択
- 「承認と購入のリクエスト」→「購入に対して承認を必要にする」をON
これで、アプリをダウンロードしようとしたり、購入しようとしたりすると、私のiPhoneに通知が届くようになります。承認しないとインストール・購入できません。
夜間の使用を禁止
- 「設定」→「ファミリー」→「〇〇(子どもの名前)」のApple Accountを選択
- 「休止時間」→スケジュール時間まで”休止時間”をオンにする
- 「スケジュール」を設定する
アダルト広告ブロックのためAdGuardを導入
「コンテンツとプライバシーの制限」を設定すると、成人向けWebサイト自体はブロックできますが、残念ながら普通のサイトに表示されてしまうエロ広告までは防げません。
特に、子供がよく見るゲーム攻略サイトなどでは、画面の端やポップアップでアダルト広告が突然表示されることがあり、本当に不快です。ゲームの情報を調べたくてアクセスしただけなのに、目にしたくもないアダルト表現を押し付けられる…、これはある意味で暴力や虐待に近いと感じます。こうした状況を防ぐためにも、AdGuardは有効でした。
AdGuard導入
App StoreでAdGuardを検索→「入手」をタップ→インストールします。すると、親のスマホに承認依頼がきますので、承認するとインストールが始まります。
AdGuardは私のiPhoneでも以前から使っていて、かなりブロックしてくれることはよくわかっていたので、年額550円(2026年3月現在)の「1 Year Premium Mobile Ad Block」にもサブスクしました。その際にも親のスマホに承認依頼がきます。クレジットカード払いなどの支払い関連はもちろん親がやる必要があります。

AdGuard導入時の注意点
スクリーンタイムの「成人向けサイトを制限」がオンのままだと、AdGuardを有効にできません。なので、一度「成人向けサイトを制限」をオフにしてからAdGuardをオンにする必要がありました。
- (🧑親のiPhone)「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「Webコンテンツ」を開く
- (🧑親のiPhone)「制限なし」に変更(一時的に成人向けサイトのブロックを解除)
- (👧のiPhone)「設定」→「アプリ」→「Safari」→「拡張機能」→AdGuardをオンにする
- (🧑親のiPhone)再び「成人向けサイトを制限」をオンに戻す
これで明らかに怪しいものが減り、子供も安心して使えるようになりました。サブスク料金はかかりますが、子供の安全のためには安いと感じています。
iPhone以外でも複数台で使うならファミリーライセンスなどがお得です。Amazon・楽天・Yahooショッピングなどでは公式サイトよりも安く購入できることができるのでおすすめです。他にも広告ブロッカーは多数ありますが、しっかりと比較したわけではないので他と比べてAdGuardがどの程度のコスパなのかわからないのですが、少なくともうちの家族では大満足です。

ルールの話し合い(完全禁止にはしない)
スマホの使いすぎは心配ですが、かといって一方的にルールを決めると、子供は反発しがちです。「自分の意見を尊重してもらえていない」と感じると、心が閉じてしまうこともあるかもしれません。ですので上で設定したルールは娘と話し合って決めました。また、「週末はちょっと長めに使っていい」など、娘の意見も聴きながら一緒に調整しました。
そのほか、iPhoneの設定にはできないけど、話し合って決めた他のルールは次のようなものがあります。
- iPhoneは基本的にリビングで使う
- 知らない人からのメッセージは絶対に開かない
- 変な広告や怖いものを見たり、困ったことがあったらすぐに親に相談する
安心できるデジタル環境は、心の安定につながる
不登校やHSCの子供にとって、デジタル環境は学びの場であり、遊びの場であり、安心できる空間にもなりえます。ただ、その一方で、不適切なコンテンツに触れてしまうリスクもあるため、しっかりとルールを決めることが大切だと思います。
- 子供用のApple IDを作成(ファミリー共有を利用)
- スクリーンタイムでペアレンタルコントロールを設定
- 成人向けサイトのブロック&アプリの年齢制限(12+)
- アプリ購入やインストールの承認制限(親の承認が必要)
- ルールは話し合って決める(リビングで使う、メッセージは開かない、すぐに親に相談)
- 有害広告はAdGuardでブロック
子供が安心してiPhoneを使える環境を整えることで、親子のストレスも減りました。スマホは使い方次第でプラスにもマイナスにもなります。しっかり対策をして、安全に活用していきたいです!