この言葉は、USJをV字回復させた森岡毅さんの著書『苦しかった時の話をしようか』の中に出てきます。
不正解以外はすべて正解!
就職活動中の娘さんに向けて書かれたこの本の中で、
「大丈夫、不正解以外はすべて正解!」
という章があります。この言葉に、私はとても大きな感銘を受けました。
この言葉は、キャリア選択において、正解はたくさんある、という文脈で述べられています。しかし、この考え方は、キャリアの選択肢に限らず、人生のあらゆる場面に応用できるものだと思います。
人生は選択の連続です。選択肢が多すぎて迷うこともあれば、逆に情報が足りなくて決断を迫られることもあります。私自身も振り返ってみると、「あの時こうしていたらどうなっていただろう」と思うことがたくさんあります。それでも、あの時は間違えていなかったと思うようにしてきました。そして、その気持ちをまさに言語化してくれたのが、森岡さんのこの言葉でした。森岡さんの言葉を借りるなら、大切なのは「不正解ではないかどうか」だけ。不正解でなければ、その選択はすべて正解なのです。
不登校という選択も同じ
娘は、本能で学校に行かないという選択をしました。理由を明確に言葉にすることはできなくても、学校に行くことが苦しく、行かないことを選びました。そして私たちもまた、学校には無理に連れて行かない、という選択をしました。「このままでいいのか?」「高校や大学には行けるのか?」「社会で生きていけるのか?」。私たちは先のことがまったく分かりませんでした。不安は尽きませんでしたが、それでも、娘の心を守るための選択をしました。
もし無理に学校に通い続けさせることで娘の心を壊してしまっていたら、それこそが「不正解」だったのかもしれません。だからこそ、不正解を避けられた今、私たちの選択は正解だったと胸を張って言えるのです。
人生に「たったひとつの正解」はありません。
だからこそ、自分が選んだ道を信じて進むことが大切なのだと思います。どんな選択をしたとしても、それが「不正解」でない限り、すべてが正解なのです。私たちはそう思うようにしています!
