不登校の子どもを持つ親として、周囲との関わり方について悩むことは多いかもしれません。しかし、私たちのこれまでの経験から言うと、意外にも周囲の人たちは「不登校」に対してフラットな反応を示してくれることが多いと感じています。
私、不登校だから
たとえば、私が在宅ワークの日、娘と一緒に平日昼間に近所のスーパーへ買い物に行くことがあります。店員さんはフレンドリーで、「学校が早く終わってパパとお買い物してるの?」と聞かれたことがありました。そのとき、娘は特に気にする様子もなく、「いや、私不登校だから」と普通に答えました。その店員さんも「あ、そうなんだー。パパとお買い物いいねー」と特に驚くこともなく、さらっと受け流していました。
また、親戚の集まりでも、娘は自分が不登校であることを特に隠すこともなく普通に話します。近所の人とも挨拶程度の関係ですが、平日に出歩いているのを見ておそらく不登校であることには気づいているでしょう。それでも、特に気にしている様子はありません。
私たちも最初の頃は、「なんでうちの子だけが学校に行けないのか」「育て方を間違えたのではないか」と悩んでいました。しかし、次第に気づいたのは、「周囲の目が気になるのは、親の方かもしれない」ということです。
特別なことではない
実際に接してみると、世の中には不登校に対して理解のある人が多く、変に気を遣われたり、否定的な反応をされることはほとんどありません。それよりも、親が周囲の目を気にしすぎることで、自分自身のストレスになってしまう方が問題です。
親が気にしないマインドを持つことは、不登校の子どもにとってもプラスになります。親が堂々としていれば、子どもも自分の状況を過度に気にすることなく、自分らしくいられるようになります。
もちろん、不登校に対して否定的な意見を持つ人が全くいないわけではないと思います。しかし、私たちの経験上は、周囲の目を気にするあまりに親子ともに委縮してしまうのではなく、逆に堂々としていることで周囲との関係はむしろスムーズになりました。
「不登校であることは、特別なことではない」と思えるようになると、親も子どもも気持ちが楽になります。周囲の目を気にしすぎず、自然体でいられることが何よりも大切だと感じています。